彼の気持ちが知りたい。友情と恋愛、どちらが大事なの?

自分でも変だと思うけれど、なぜか彼の友達にジェラシーを感じてしまう…。でも彼への気持ちが強いほど、同性の友達だって関係なく、彼を独り占めしたいという欲望が溢れてくるものです。

●友達との約束を優先する彼に不満…

デートの予定を最優先してほしい彼女と、男友達との約束を欠かさない彼。そんな恋人同士のトラブルがよくわかるエピソードを紹介します。

「付き合って半年の彼。デートはだいたい週末かな。平日は彼が遅くまで仕事をしていて、なかなか会えないから。本当は電話だけでも毎晩したいけど、以前「毎晩は疲れてるからキツイ」って言われて遠慮してます。ほぼ週末しか会えないのに、ときどき彼が友達と約束したからってデートできないことがあるんです。仕事の付き合いならまだ許せるけど、友達って…。『私と友達、どちらが大事なの?』って聞いてみたいけれど、私もいい大人なのにカッコ悪いし、重い女だと嫌われそうで…。いつも自分の気持ちを抑えて我慢してるから、正直もう限界です。」(派遣/30歳)

「先週の日曜、同棲してる彼と付き合ってちょうど1年の記念日でした。彼がいつまでたってもその話をしてこないから、前日になってしびれを切らして聞いてみたんです。案の定、すっかり忘れてたんですよね!しかも日曜は大学時代の友達が久しぶりに東京から帰ってくるから、仲間と飲み会企画してて私とは会えないって…。ありえなくないですか!?その日ケンカになって、そのまま翌日は飲み会を優先されました。一応一緒に暮らしてるけど、あれから数日まともに口も聞いてません。」(販売/26歳)

●女には理解し難い、男の価値観

この2組のカップル、彼女の方が彼に一方的に惚れている関係に見えますね。しかし男女の価値観の違いを考慮するなら、このエピソードだけでは彼が愛情不足だと言い切れません。

女性は恋人ができると、友達よりも何よりも、彼との時間を優先します。女同士ならその感覚が共有できるので、頻繁に遊んでいた女友達が急に付き合いが悪くなったとしても「あの子、彼氏できたからしょうがないね」と納得することができます。

しかし男性は恋人ができたからといって、友達との付き合い方を大きく変えません。

男性にとって、彼女との約束だけを優先することと愛情の深さとは、必ずしも比例しないのです。彼にとっては自分がしたいこと、それがデートでも趣味でも、もちろん友達との約束であっても、互いに比べ合う対象ではない。むしろ「彼女よりも付き合いの長い、友達の方を疎遠にするなんておかしい」とさえ思っています。

●彼はあなたに甘えているのかも

ただし、男女間に根本的な価値観の違いはあるものの、男性だってそこまで鈍感ではありません。恋人最優先にしてほしい彼女の気持ちには、ある程度気付いています。それでも自分のやり方を曲げないのは、彼がマイペースな性格だから。決して彼女に気持ちが無いわけではなく、彼女を傷つけたいわけでもなく、ただ甘えているのです。

男はいくつになっても、中身は子供です。しっかりした姉御肌タイプの女性ほど、恋人に甘えられてしまいます。彼は自分が友達と遊ぶとよく思われないことを分かったうえで、「浮気しているわけでもないし、まあ許してくれるだろう」と自分の都合を優先しているのです。

男女の価値観の違いは、どうしようもありません。そこを理解して、彼の甘えにも「仕方ないか」と気持ちを割り切ることができれば、彼の友達に対するジェラシーを次第に落ち着かせることができるでしょう。彼が趣味や友達と過ごしているとき、こちらも彼以外の楽しみをなにか見つける努力をしてみてもいいですよね。

しかしあまり物分かりのいい女を演じすぎると、男の甘えはどんどんエスカレートしてしまうことがあります。「自分の会いたいときだけ会えばいいや」と彼にとって都合のいい女になってしまうのは避けたいところです。

●寂しい気持ちを素直に伝えてみる

男女の価値観の違いは理解したうえで、基本的には彼の主張を容認してあげている。でもたまには、どうしても会いたいときってありますよね。いつもいつも自分ばかり気持ちを抑えておく必要はありません。むしろたまには主張しないと、あなたが彼に言いなりの、主従的な関係に陥ってしまいます。彼に用事があるから会えないといわれても、ときには素直に「寂しい」と気持ちを伝えてみましょう。

「どうして友達と遊びに行くの!?」「私と友達、どっち大事なのよ!」と責め口調で言うとケンカへと発展してしまいます。面倒くさい女だと思われるのも損です。だから「寂しいの」と自分の気持ちだけをそのまま伝えましょう。健気なあなたの様子に気付き、彼の方から付き合い方を変えてくれるきっかけになるかもしれません。

ジェラシーは恋愛につきものですが、要領オーバーしてしまうと、二人の関係は簡単に破たんします。自分の気持ちとうまく付き合って、彼の行動をうまく誘導できるようになるのが理想ですね。