ダメだと分かっているのに離れられない恐怖の共依存恋愛とは

共依存恋愛という言葉をご存知ですか?あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、これに当てはまっている人は少なくないかもしれません。恋愛とは、お互いがお互いを必要とし、好き同士で一緒にいることに幸せを感じる状態です。しかし、これが度を過ぎてしまうと共依存恋愛という恐ろしい依存症に陥ってしまう可能性があります。今回は、この共依存恋愛についてご紹介していきます。

【共依存ってどういう意味?】

共依存という言葉は、アルコール依存症の人を支える家族のことを例えてできた言葉です。アルコール依存症の人は、治療をしなくては正常な生活を送る事が困難になってしまいます。なので、どうしても家族や身近な人の支えが必要なんですよね。こういった支える側が依存者の世話をしているうちに「私は必要とされているんだ」ということに大きな喜びを感じるようになる人もいます。

この喜びを常に感じたいがために、アルコール依存症の人の世話をするということに大きく依存してしまう、それが共依存と言われています。簡単に言えば、依存している人に依存しているとでもいうのでしょうか?このように心から必要とされていることで、自分が生きているんだ、この場に存在しているんだという自分の価値を見出しているんですね。これが、共依存状態となります。

こういった人は、本来であればアルコール依存症の人がその依存症を改善し、普通に生活することを目的として手助けをしているのにも関わらず、依存症を改善する手助けができなくなると、自分の存在価値を見出せなくなるので、依存症克服の邪魔などをしてしまいます。手助けする目的が依存症の改善ではなく、自分が必要とされることが目的となってしまうので、こういった行動に出てしまうんです。

こういった共依存状態というのは、様々な場面で見られ恋愛においても、こういった状況に陥っているカップルは多く存在しています。これを共依存恋愛といいます。共依存恋愛をしてしまう人の多くは、幼い頃にあまり愛情を受けずに育った人、自分が生きている存在価値が理解できていない人などです。こういった状態になると、抜け出すのが非常に難しく、普通の恋愛ができなくなってしまいます。

【共依存恋愛をしてしまう人の特徴】

自分は大丈夫だと思っていても、誰にでも共依存恋愛をしてしまう可能性は秘められています。では、どういった人が共依存恋愛をしてしまうのでしょうか?特徴を調べてみました。

(自信がない人)

男女ともに自分に対して極端に自信がない人というのは、共依存恋愛に陥りやすいといえます。自分に自信がなければ、自分の存在価値というのを見出す事ができません。ですので、誰か依存できる相手を見つけそういった人の役に立ったり依存される事で、自分の存在価値を見出すんですね。お互いがお互いに依存して、「この人と居れば、自分は存在している価値がある!」と感じる事ができるので、その人から離れられなくなってしまいます。

(何でも言う事を聞く)

何でも言う事を聞いて、その通りにしたがる人は共依存恋愛になりやすいです。断れない人というのは、相手に依存している可能性が高く、自分の意志をあまりもっていないといったことも考えられます。また、こういった相手の言う事を何でも聞くというのは、「私はあなたの言う事を聞いてあげている」といった感情にもなり、なぜか相手から必要とされているといった錯覚を感じてしまうんです。こういった感情が強い人は、相手に依存してしまうことは大いに考えられます。

(ダメな男を好きになりやすい)

いつもダメな男と付き合っている、ダメな男を見ると「私が救ってあげなくちゃ!」と感じている方は、かなり共依存恋愛をしてしまう可能性は高まります。そういったダメな男の世話をする、お金をあげるといったことで「彼には私が必要!」と錯覚してしまうんんですね。そうやって、ダメな彼に尽くしている自分が最高の自分であり、そういった自分でいつまでもいるために、ダメな男に依存してしまうわけです。ダメな男も、そういった女性を探す目に長けています。ですので、必要とされていると感じている間に、全てのものを搾り取られている可能性も考えられます。

(思い込みが激しい)

相手に依存してしまうのは、ある意味思い込みが人よりも激しいといった理由も考えられます。「私にはこの人が必要」「この人がいないと私はやっていけない」そのように強く思い込んでしまい、相手から離れられなくなってしまうんです。結局は自分の気持ちを相手に押し付けているだけで、本質的な部分を見ることができていません。

【共依存恋愛を克服する方法】

一度なってしまうと、なかなか抜けられない共依存恋愛ですが、どのようにすれば克服できるのでしょうか?今後あなたが素敵な恋愛をしたり、本当の意味での恋人を作りたいのであれば、自分の共依存体質を改善していかなくてはいけません。では、共依存恋愛を克服する方法を見ていきましょう。

(一つのことに集中しない)

何か一つのことや、一人に集中する気持ちを分散させるようにしましょう。むしろ、恋愛にこだわる必要はなく、恋愛よりも集中できる何かを見つけるようにできれば、恋愛に依存することもなくなります。また、一人の人を強く好きになるのではなく、様々な人に興味を持つのが良いかもしれません。一途な気持ちは良いことですが、共依存体質の方に限っては、色々な人に目を向けれるようになった方が良いですね。

自分の趣味を見つけるのも良いですし、今の仕事に集中するのも良いですね。ペットに興味があるのであれば、犬や猫を飼うのも一つの方法です。とにかく、自分の生活を恋愛で埋め尽くすのではなく、様々をことをやったりして、自分の気持ちをどんどん分散させるようにしましょう。

(自分を磨き自信をつける)

共依存恋愛に陥ってしまう大きな原因は、自分に自信がないことです。ですので、自分に自信をつけることができれば、何かに強く依存してしまうことは少なくなるはずです。自分に自信をつけるためにできることは、とにかく自分を磨くことです。内面も外見もとことん磨き上げ、自身の魅力を最大限高めるように努力しましょう。そうすれば、自分に自信が満ち溢れます。

ダイエットをする、資格をとる、自己啓発の本を読む、など自分を磨く方法はいくらでもあります。単発的になるのではなく、それを定期的に続けていくようにしましょう。そうすれば、確実に自信がついてきます。自信がつくと、何かに依存している事が馬鹿バカしくなるので、誰にも頼らず一人で生活していくことが楽しくなってくるでしょう。

(自分が共依存だと認める)

共依存体質から抜け出すには、まずは自分が「共依存」であることを認めるようにしましょう。「私は違う」こういった気持ちが、いつまでも依存してしまうことから抜け出せなくしまっている原因です。「私は共依存だから改善しないといけない」と、自分で意識することができなければ、克服することはまず不可能です。自分で認める事によって、行動も変わってきますし、克服するために必要なことがわかってきます。

【あなたの恋愛共依存度チェック】

「もしかして私って恋愛に共依存している?」と感じている人もいるでしょう。自分の共依存度を確認する為、チェックシートで確認してみましょう。

1、自分に自信がない
2、自分が他人からどう見られているのかが気になる
3、誰かに愛されたり好きでいられると自分が必要とされている気がする
4、メールやLINEは常にチェックし返信は早い方だ
5、自分よりも他人の言う事を一番に考える
6、理不尽なことでも相手のことを好きであれば許せる
7、相手優先
8、一人でいると不安な気持ちになる
9、嫉妬心が他の人よりも強い
10、悪い事が起こると全て自分の責任だと思う

いかがですか?このチェックシートで0~3の人であれば、共依存度の確率はかなり低いと考えて大丈夫です。3~5であれば、多少の依存度がありますが意識すればひどくなることはないでしょう。5~7はちょっと注意が必要なので、すぐにでも改善が必要です。7~10当てはまるとなれば、おそらくあなたは共依存になってしまっているので、しっかりとした克服方法を実践しなくてはいけません。

【まとめ】

共依存恋愛というのは、考えている以上に怖い事です。また、誰にでもなる可能性があるということはしっかりと自覚できるようにしましょう。「分かっているんだけど…」といった気持ちが一番危険で、自分が共依存していると感じるのであれば、すぐに克服への動き出す必要があります。あなただけではなく、相手も同じように不幸になってしまう可能性もあります。