お悩み相談・同棲していた元彼とは復縁しにくいもの?

「都内でSEをしているアラサー女子です。元彼と同棲していたのは、20代後半から約3年ほど。お互い仕事が忙しくて生活にすれ違いが多くなり、なんだか気持ちも離れてしまって…同棲解消しました。彼が部屋を出ていく形で。でもいなくなって分かったのは、やっぱり私には彼が必要だということ。彼がいなくなった部屋で、ひとり暮らすのが辛いんです。共通の知人がいて連絡は取れるので、彼に気持ちを打ち明けようと思います。ただ友達に相談したら、同棲して別れたカップルは復縁が難しいって聞いて、とても不安で…。」

同棲していた元彼との復縁に悩むAさん。同棲した相手と別れると精神的ダメージが大きい分、確かに復縁も難しそうですよね。でも同棲していたカップルは、本当に復縁しにくいのでしょうか…?

■同棲したカップルは、もう相手を知りすぎている

週に1、2回外でデートする程度のカップルは、お互い本性を隠して猫を被っているもの。嫌われたくないから、相手の良い部分しか見せませんよね。でも同棲をすると、生活を共にすることで、いろいろな顔が見えてきます。

だらしない生活スタイルや気分屋な言動など、他人には知られたくない面も、いずれバレてしまいますよね。一方で一緒に暮らしてみなければわからないような、同じ部屋でずっとそばに居られる幸福感、人のぬくもりを得ることもできます。つまり同棲カップルは、夫婦並みにお互いの中身を知り尽くしている関係なのです。

互いをよく理解した上で結果別れたとなると、「根本的に相性が良くなかった」という見方ができます。元彼がそう考えていれば、あなたに寄りを戻したいと言われても、「どうせまたうまくいかないのでは…」と復縁に消極的になってしまいがちです。

■復縁したいのではなく、寂しいだけかも

同じ部屋で過ごしていた相手と別れるのは、恋人同士でなくても寂しいものです。よほど憎しみ合って別れたカップルでない限り、同棲中楽しかった思い出がよみがえる日もあるでしょう。「別れて良かったのかな」と自問自答することもあるでしょう。

恋人と別れた後の、心にぽっかり穴が開いてしまったような喪失感。失恋を経験したことがあれば、分かりますよね。でもこの苦しい試練には、自分で向き合わなければなりません。寂しさを紛らわすため仕事や遊びでスケジュールをいっぱいにしたり、趣味に夢中になったり、新しい出会いを求めて気持ちを切り替えたりしてやり過ごします。時間が傷を癒してくれるまで、なんとか耐え抜かなくてはならない試練の時期なのです。

でも寂しさに耐えきれず、「やっぱり元彼が好きかもしれない」と勘違いしてしまうことがあります。同棲までした恋人とそれだけの理由があって別れる決断をしたのに、寂しさから逃げるために復縁してもう一度付き合うというのは、ちょっと違うと思いませんか?

中途半端な気持ちで復縁しても、またきっと同じ失敗を繰り返してしまいます。元彼と復縁したいと思うなら、本当に愛しているのか、寂しさから逃れるためではないのか、胸に手を当てて、自分に本当の気持ちを聞いてみましょう。

■もし復縁するなら、次は結婚しよう

よくよく考えてそれでも元彼が好きだと思うなら、勇気を出して彼に復縁したいと伝えますよね。同棲していたカップルの場合、すでに恋愛感情はなくなっていても、家族的な情は残っている可能性があります。あなたが真剣に復縁の思いを打ち明けたなら、きっと彼も真剣に向き合ってくれるでしょう。

以前付き合っていた際、また別れ際に相手に悪いことをしたなと思う節があるなら、まず素直に謝ってから。その後でゆっくりと復縁の話を持ち出せば、彼に誠実な印象を与え、あたなたの切実な思いがより伝わるはずです。

告白の結果、みごと復縁することになったなら…、今度はもう同棲はやめておきましょうね。同棲解消した後に復縁できたということは、きっとこれからも一緒にいるべき、最高のお相手です。また同棲に戻ってしまうと、今度は安心感から結婚するタイミングを失ってしまいます。結婚はお金も時間も半端なくかかる大行事ですから、男性はとくに、ついつい面倒くさくなってしまうもの。安定した同棲カップルの場合、仲良く暮らせているんだからまあいっかと、結婚を先延ばしにしがちです。

あなたが将来的に彼と結婚、また結婚式をしたいと思うならば、復縁してからは結婚を前提にお付き合いする形にした方が得策です。一緒に暮らすのは籍を入れてからにしたい、とはっきり彼に伝えましょう。

■同棲を経験してこそ得られるものがある

結婚は経験してみないと本質が分からないと言いますが、同棲だって略式の婚姻生活みたいなものです。恋人と生活を共にすることで、生まれの家族とは違う、自分が新しく家族を作るとはどういうものなのか、少なからず知ることができましたよね。
もし元彼と復縁できなかったとしても、その経験はきっと今後の恋愛に役立つものでしょう。将来違う男性と結婚しても、元彼との同棲で学んだことは結婚生活を送る上で大いなる助けになってくれるはずです。