酔うと暴力を振るう元彼。彼を信じて復縁してもいい…?

結婚していない恋人同士でも、彼氏のDV被害に悩んでいる女性は多いもの。「お酒を飲まなかったら、とても優しくていい人だから」「暴力は怖いけれど、そのあと本気で謝ってくる姿を見てつい許してしまう…」このような事情でなかなか暴力彼氏と別れられない、また別れても復縁してしまうケースはよく見られます。

暴力を振るう男性が本当に改心して、今後うまく付き合っていくことはできるのでしょうか。また、そのような男性と別れた後、復縁を迫られて寄りを戻してもいいものなのでしょうか…。

■DV加害者&アルコール依存症の治療は難しい

DVの原因は、幼少期の家庭環境が深く関係していると言われています。また暴力とアルコール依存症は密に関係していて、「お酒を辞められない=飲み過ぎて暴力を振るう」というパターンの男性も多くみられます。

残念ながらDV加害者、またアルコール依存症は簡単に治るものではない、というのが通説。施設に入って監視者がいる状態でなら、その問題行動を抑えることができるかもしれません。でも元の環境に戻るとすぐに、再発してしまうケースが多いようです。

ですから暴力を振るう彼氏が「もうしない」と反省の言葉で謝ってきても、期待はできません。

■母親役に徹するなら復縁しても…

その現実をふまえて、「それでも彼を支えていく」という覚悟があるのなら、復縁を視野に入れてもいいかもしれません。ただそれは危険を伴う選択です。男性の暴力を女性が受け止めるのは限界があります。男女で体格差がある以上、サポートにも限界があります。

母親は通常、自分の子供に問題があっても、簡単に投げだすことはしません。それは子供の存在自体を愛しているからです。自分が犠牲になったとしても、子供のためになんとかしてあげたい。これこそが「無償の愛」です。

このような愛情を彼氏に持つことができるのは、よほど母性が強い女性です。そして弱い人、問題のある人を放って置けない姉御肌タイプの女性でしょう。

すぐに暴力が治るわけではないけれど、10年、20年と長い目でみて、そばにいて一緒に生きていきたい。そこまでの覚悟がないと、復縁は薦められません。

■自分を大切にする選択肢も考えて

どんなにあなたが手を尽くしても、暴力を振るう彼が改心するといった保証はどこにもありません。何年も我慢して、努力して、結果捨てられる可能性もあります。

自分を大切にするなら、まだ結婚もしていない、子供もできていない相手に、そこまで尽くすことは、正しい選択であるとは言えませんよね。どんなことをしても見捨てない、連れ添ってくれる彼女がいたなら、彼にとってはラッキーかもしれません。でもあなたにとっては、いいことではありません。

暴力をはじめ、ダメ男ばかりを好きになってしまう女性は、きっと優しい心の持ち主。そして面倒見がよくて、頑張り屋さん。誰かを助けることでしか、自分の存在価値を認めてあげられない自己評価の低い人。だから困った相手を放って置けないのです。そんな彼に復縁したいと言われれば、ズルズル応じてしまうのです。

もし今のDV彼氏と別れられても、自己犠牲が前提の恋愛ばかり続けていては、あなたはいつまでも幸せになれません。今こそ勇気をもって、暴力彼氏を引き受けてしまう恋愛スタイルをやめる努力をすべきなのです。

そのためには、今までの恋愛パターンをすべて忘れて、恋愛感を180度変えてみましょう。

■意識改革して恋愛パターンを180度変えるコツ

恋愛のパターンを変えるには、まず自分の意識を変えることから。自分に価値を見いだせない考え方のクセを改革していく必要があります。

「私なんか」「私が我慢すれば」という考えは捨てましょう。あなたは、人の役にたつために存在しているわけではないのです。人間として生まれてきたときから、あなたのその存在自体が、唯一無二の大事な存在なのです。

そしてあなたには、幸せになる権利があります。誰かの犠牲を買って出て、陰の存在として過ごす生き方は間違っています。不快に思うこと、悲しいこと、辛いこと、それらをすべて素直に感じ受け止めて、そのストレスを手放す権利を持っているのです。

「自分は何もしなくても大事な存在」「自分はそれだけで愛される資格がある」と思考パターンを変えることで、恋愛のパターンが今までと違ってくるはず。自分がしてあげるばかりでなく、誰かに甘えることもできるようになるでしょう。女性を甘えさせてくれる人は、器の大きな男性。DVをする問題のある男性たちとは縁を切り、あなたを幸せにしてくれる愛情溢れた男性との恋愛を始めましょう。

酔うと暴力を振るう彼氏に、情けは不要。甘い言葉で復縁を迫ってきても、信じて寄りを戻すのは「いばらの道」です。自分の気持ちを切り替えて、恋愛スタイルを一変させましょう。過去に抱えてきた不幸の分まで、これからたくさんの幸せを見つけられますように…!