一度ハマってしまうとなかなか抜け出せない、三角関係。いくつかの判断ミスから結果的に三角関係に陥ってしまったYさんのエピソードと、その解決策を考察してみました。
●彼の友達を好きになってしまったら…
付き合っている彼の友達と三角関係になってしまった、Yさん(20代後半・事務職)のエピソードをご紹介します。
「彼とは付き合ってもう2年。それほど大きなケンカをすることもなく、家もわりと近いので、これまで順調に交際してきました。でも正直、マンネリ感はあって…。決して嫌いになったわけじゃないんですけど、なんとなく刺激が足りないんですよね。一緒にいても。先月、デート中にたまたま彼の大学時代の友達とばったり会って、3人で一緒にご飯食べにいったんです。その友達のNくんって、彼とは違うタイプで、同い年なのに大人っぽいというか…。初めて会ったその日から気になってしょうがなくて、また3人で遊ぼうよとか言って彼に誘ってもらいました。きっとNくんのことが好きなんだろうなって自分の気持ちに気付いていたから、罪悪感はありましたよ。それから何度目か、3人で居酒屋に行ったときです。彼が仕事の電話で席をはずすと、突然Nくんに手を握られて…!『あいつには悪いと思うけど、好きなんだ』って告白されちゃいました。びっくりしたけれど嬉しくて、すぐに『わたしも!』って答えてしまいました。彼が戻ってくる前に急いで連絡先交換して、それから二人でこっそり会う関係に…。大好きなNくんと会えるのは幸せなんだけど、彼にバレないかなとか、いつ別れようかなんて考えると毎日憂鬱です…。」
好きになってはいけない人を好きになってしまう三角関係。このように最初から気がなくても、突然相手からアプローチされて、気づけば好きになってしまっていた…なんてシチュエーションもあるでしょう。誰かを好きになるって、意識してするものではないんですよね。好きになってしまうものは仕方がない。けれど、それが厄介な三角関係だったり略奪愛だったり、はたまた不倫だったりするから困るんですよね。
●気持ちのゆるみから生じた三角関係
このケースの三角関係は、自分がどう選択するかで、状況を変えられることが特徴です。三人の関係の行方は、Yさん自身のかじ取りにかかっています。だから何を優先させたいか、自分の気持ちをはっきりさせることが問題解決につながる近道になるはずです。
倦怠期の彼との交際を優先するなら、友達のNくんに告白されたときにしっかりと断るべきでしたね。むしろ最初に心惹かれてしまったときに、自分の心を制する努力をすべきでした。自分の知らないところで友達と彼女がこそこそ会っているなんて知ったなら、彼の心はどれほど傷つくかは容易に想像できますよね。
いけないとはわかっていても、いざ三角関係へ陥ってしまった場合、どう対処するのが正解なのでしょう。
●三角関係の対処法
幸い、彼にNくんとの関係がバレていないようなら、一生秘密を抱え続ける覚悟を持って、おとなしく彼の元へ戻ることでしょう。
彼には悪いと思うけれど、やっぱりNくんへの気持ちは封印できない、と判断したなら、できるだけ誠意ある行動をしたいとろころですね。彼に言い出しにくいからと、陰でこっそり密会するのはやめたほうがいいでしょう。
彼には辛い宣告になるけれど、気持ちが変わってしまったことをきちんと伝え、Nくんとの交際を始める形で収拾させることになりますね。彼とNくんが友人関係である以上、二人が付き合い始めた事実は隠し通せるものではありません。いずれYさんとNくんが付き合っていることは、どこからか伝わってしまうでしょう。彼女から聞かされるのも辛いですが、周りまわって真実を聞かされるのは残酷です。
たくさんの失敗を重ねて三角関係の状況を作ってしまったのはYさんです。友達の彼女だと紹介されてから近づいてきたNくんにも原因はあるでしょうが、自分のした過ちを棚に置いて、YさんがNくんを責める権利はありませんよね。三角関係を引き起こした自分の過ちをしっかり自覚して、誠意ある対応をすることがせめてもの解決策と言えるでしょう。
●三角関係が最悪の事態に
まさか自分の彼女が友人とデキているなんて思ってもいなかった彼が、ついにこの事実を知ってしまったとき、どう反応するか。友達に乗り換えるにしても彼の元に戻るにしても、ここで彼の怒りが収まれば、なんとか三角関係も終焉に向かいます。
しかし信じられない事実を知った彼が、その怒りを抑えきれなかった場合、三角関係史上もっとも深刻な事態を迎えます。
彼のおそろしい復讐劇です。
怒りの矛先は友人と彼女どちらかに、もしくは両方に向けられるでしょう。直接的なやり方で非難してくれたなら、まだ対処しやすいのですが、怒りが恨みへと転換され、おぞましい形で放出した場合…例えばストーカーと化したり、悶々とした呪いの念を抱え続けてしまったら…。想像を超える最悪の事態を覚悟しなければなりませんね…。
こういった事態に陥らないためにも、三角関係にだけは日々気を付けてまいりましょう。